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バッグで自分を演出

ディパック(リュックサック)はカジュアルスタイルのときに便利ですがビジネスでは合わないですよね。トートバッグトートとは、「運ぶ・背負う」という意味です。肩にかけるタイプのものが多く、カジュアル向きのバッグです。きっちりとしたビジネススタイルではなく、ノーネクタイのビジネスカジュアルなら対応可能なタイプもあります。クラッチバッグ。80年代に大流行して当時のビジネスマンに愛用されましたが、いまでは古風な感じがしてしまいますね。次に、ビジネスシーンにふさわしいバッグをご紹介しましょう。革のブリーフケース。ブリーフとは、弁護士が扱う訴訟に関する書類のことです。書類を入れるために作られたバッグですから、最もビジネスにふさわしいものです。特に、革でできたシンプルなデザインのものなら、靴と同様にきちんと手入れをすれば長く使えます。色は黒かこげ茶がお薦めです。ナイロン製のブリーフケース。革製よりは少しくだけた雰囲気になりますが、軽さや機能性を考えると日常使いに便利です。一部に革が使用してあるなど、ほど良い高級感のあるものが良いでしょう。また、アタッシュケース。革が正統派のビジネスマンを演出する素材だとすれば、アルミなどの金属系の素材は、先進的でファッショナブルなイメージを演出します。もしあなたが「都会派のビジネスマン」というイメージに憧れるのであれば、アルミなど、シルバーのスタイリッシュなアタッシュケースがお薦めです。

コートはその人の生活を一番如実に表している

コートはその人の生活を一番如実に表しているのかもしれない。車で移動することが多い人は長いコートより短いほうが便利だろうし、パーティーが多い人はドレスの上から着られる優雅なコートが絶対必要になるはず。かさばるものだけに何枚も持つ訳にいかないから、自ずと生活に合ったものを選んでいる。どうも着心地が悪いの、気に人らないの、動きにくいのよ、という人は、自分の生活パターンから外れたデザインのものを選んでいるのかもしれない。かくいう私も、昨年の秋、ロンドンで買ってきたコート、丈は長過ぎるし、そのわりには衿元が開き過ぎるし、色や素材はすごく気に入っているのに、今一つ腕を通すのに勇気が要る。考えるに、この裾広がりのライン、センターベンツの深さ、裾の長さ、どうもパーティー用のコートみたい。パーティーは縁がないし、あっても、そんなドレスを着ることなど金輪際ないのだ。そんなコートを普通に着ようとするから難しいのだと分かる。でも、今さら分かってもどうしようもない。コートを購入するときはくれぐれも生活パターンを重視なさいますように。

スーツの進化に関してある法則

スーツの進化に関してある法則が導かれよう。十九世紀の中葉、ジェントルマンがホワイト・タイと燕尾服の正装で舞踏会に出かけた時、従者たちの装いハットいえば、金欄緞子の上着に半ズボン、髪粉をふったかつらという出で立ちであった。これはすなわち、一世紀前のジェントルマンの正装である。十九世紀末から二十世紀初頭にかけて、タキシードないしディナー・ジャケット姿のジェントルマンが夜の社交を楽しんでいたとき、給仕するボーイの装いは、燕尾服であった。これがすなわち、半世紀前のジェントルマンの正装。二十世紀末の現代のホテルやレストランでも類似の現象が見られる。よくてラウンジ・スーツ、でも多くはカジュアル・シャツ、時にはTシャツにジーンズ姿だったりする客に、うやうやしく仕えるソムリエやウェイターの格好ハットいえば、ブラック・タイにタキシード(ディナー・ジャケット)なのである。立ち働く男のなかで一人だけグレーのラウンジ・スーツ姿の男がいれば、その人がタキシードの使用人を統括する、いちばん偉いウェイター頭(?)ないし店長さんであると目星をつけることができる。すなわち、フォーマルーウェアの王者として全盛期を謳歌した服は、あとから出現するカジュアルな服にその座を奪われてきたのである。スーツ下剋上の法則である。