音素、音韻のクリティカルエイジは比較的幼年期にありますから、日本人の耳は英語の音素を、そのまま日本語のフォルマント周波数で認識しようとしてしまいます。同様に、英語の母音や子音の発声を学ぶにあたって、これまでの学習方法では日本語の音声・音韻で訓練されたネットワーク上に英語の音声・音韻を学ぼうとするので、ネイティブスピーカーとは大分異なる発音になってしまうのです。これまで、リスニング能力を上げる目的で、日本人に英語のフォルマント周波数帯に対して敏感になれるようにする訓練方法などは、一部で発明されてきましたが、認識だけでなく、発音までもネイティブ化していく訓練として、ニューラルネットワークの訓練レベルから構築しているのは、私の「英語脳」方式のみと自負しています。ところで、言語の統語論、つまり、文法の運用能力については、マサチューセッツ工科大学の教授である言語学者のノーム・チョムスキーの「生得仮説」と「ユニバーサル文法説」が有名で、「脳は生得的に文法能力は潜在的に持っていて、あとは言語ごとに経験によりパラメーター(設定)を調整するだけ」とされています。つまり、もともとそのユニバーサル文法を処理する能力を脳は持っていて、細かいパラメーター設定をしていくと、英語になったり日本語になったりするという考え方です。ということは、現在日本語に設定されているパラメーターを英語に設定できるようにすれば、英語を習得できるというのがチョムスキー型の考え方です。
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